2018年10月30日
日本触媒、インドネシアでアクリル酸10万トン増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒

日本触媒は29日、インドネシア子会社のPT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(NSI)で、アクリル酸(AA)年産10万トンの増強を決めたと発表した。現有14万トン設備と合わせて年産能力24万トンとなる。投資額は約2億米ドル、設備完成は2021年3月末、商業運転開始は11月の予定。

NSIは1996年の設立。インドネシア・チレゴン市に本社・工場を持ち、AA、AES(アクリル酸エステル)、SAP(高吸水性樹脂)の各設備を持ち操業中。AAは、紙おむつなどの原料となるSAPや、AES等の原料として世界的にも需要が堅調だが、とくにアジア地域では経済成長に伴い、今後さらに拡大が見込まれている。このためインドネシアの拠点を強化し、成長する市場を取り込むことにした。日本触媒グループのAA増設後の生産能力は98万トン/年(国内54万トン/年、海外44万トン/年)となる。同社は世界有数シェアをさらに固めていく方針だ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1540800374.pdf