2002年03月26日 |
芳香族の能力はキシレンとPXが若干拡大 |
いずれの場合も日石三菱の増強が主因 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局が26日に集計した芳香族製品の昨年12月末における生産能力は、キシレンとパラキシレンが1年前を若干上回り、ベンゼンとトルエンが逆にごくわずかながら縮小するかたちとなっている。キシレンとパラキシレンそれぞれの総設備能力の拡大は、いずれも日石三菱精製の増強が主因。 前年同月末を上回った2品目のうちのキシレンの総生産能力は、25社トータルで年産(以下同)27万6,000トン増えて569万7,000トンとなっている。率にすると5.1%増ということになる。この中では、日石三菱の能力が25万トン増えて75万7,000トンとなっている点が特に目を引く。増加率は49.3%となる。この結果、同社は東燃ゼネラル石油を抜いて業界トップに踊り出ている。 一方のPXの総生産能力は、10社合計で9万6,000トン増えて326万3,000トンとなっている。3.0%の増加である。この場合も、日石三菱の能力が6万トン増えて43万トンに拡大(16.2%増)されたことによるところが大きい。 反面、ベンゼンは26社合計で1万3,000トン減って540万4,000トンに、また、トルエンは16社トータルで1万9,000トン縮小して159万2,000トンとなっている。もっとも、縮小率はベンゼンが0.2%、キシレンが1.2%なのでほぼ前年同月の横並びということができる。 |