2018年11月09日

昭電子会社、超微粒子酸化チタンの増強完了

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：昭和電工

昭和電工は9日、子会社の昭和電工セラミックス（本社：長野県塩尻市）が富山工場に積層セラミックコンデンサー（MLCC）の原料となる超微粒子酸化チタン「スーパータイタニア」の生産設備を増強したと発表した。 MLCCは、スマートフォンや携帯電話などの小型機器に使用されるコンデンサーで、市場成長率は年10%程度と大きく、今後も成長が見込まれている。このため今回生産ラインを1系列増設し、安定供給体制を整えた。2019年1月から生産能力は現在より3割増える。 チタン酸バリウムの製法には固相法と液相法がるが、固定法はより低コストで誘電特性の高いチタン酸バリウムが得られるものの、微小な酸化チタンが必要となる。「スーパータイタニア」は、最先端のプロセス制御技術を用いて生産する。粒子サイズは15～250 ナノメートルと微細で、純度も高くMLCCの更なる小型化･高容量化に貢献する。MLCCの原料としてだけでなく、各種フィラー材料など幅広いニーズに応えている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1541744062.pdf