2018年11月12日

クラレ、耐熱性15℃向上「メタクリル樹脂」開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：クラレ

クラレは12日、従来品より耐熱性を約15℃向上させた高耐熱性メタクリル樹脂（PMMA）「パラペットSP」を開発したと発表した。 PMMAの耐熱性を高める方法としては、一般に耐熱性の高いモノマーを共重合させたりポリマー鎖に環状構造を導入する手法が用いられるが、これには、剛直性が高くなり、脆く割れやすいという課題があった。同社はこの課題を解決するため、PMMAの高次構造に着目し新たな重合技術を開発した。 一般的なPMMAと比較して約15℃高い、約130℃のガラス転移温度（ゴム状態から固化状態になる境目の温度）を有する。PMMAが本来もっている力学物性、光学特性、耐候性などの特性は変わらない。 「パラペットSP」はまた、表面硬度の向上効果も確認されている。他の一部樹脂との相溶性についても良好な傾向が確認されており、発色性改善等の樹脂改質剤としての効果も期待される。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1541989888.pdf