2018年11月16日 |
産総研、RNAの「絶対濃度」定量方法 開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
産業技術総合研究所は15日、バイオメディカル研究部門(近江谷克裕部門長)のグループと北海道大学の金城政孝教授(先端生命科学研究院)らのグループが共同で、RNAの濃度を絶対定量する方法を開発したと発表した。 開発したのは、1分子イメージング法の一つである蛍光相関分光法(FCS)で蛍光染色したRNAの分子数を直接数えてRNAの濃度を定量化できる技術。また、認証標準物質(SRMとCRM)を利用して、この定量分析法の妥当性評価を行った。この技術は、今まで重量ベースで行われていたRNA濃度の定量を、分子の配列や長さによらず直接定量できる画期的な分析技術であり、RNAの定量分析法を高精度化させる基盤技術となると期待される。 ■バイオテクノロジー分野の標準化に資する基盤技術で、以下の点をポイントにあげている。 (1)分子数をカウントすることでRNA濃度を絶対定量する方法を開発 (2)広い検査対象に適用可能な新しい実用標準物質の開発・普及を加速 (3)遺伝子関連検査などの妥当性・信頼性の向上に貢献する 同技術は9月18日にアメリカ化学会の学術誌「Analytical Chemistry」誌に掲載された。 |