2018年11月30日 |
旭化成、非加熱・加圧「高度濃縮」膜システム開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成は30日、液体を非加熱・非加圧で脱水して高濃度に濃縮する独自の膜システムを開発したと発表した。食品や医薬産業などに向けて2020年の実用化をめざす。 食品・飲料や医薬成分の濃縮は、有効成分の成分割合が高められ、輸送・保管コストも低減できることから関心が高まっている。だが、蒸留法や逆浸透膜法など従来の濃縮法には加熱や加圧が必要。また、原理的に高度濃縮が難しい液体も多い。 旭化成は、これまでの水処理膜技術などを生かして「熱や圧力に弱い成分を含む液体の高度濃縮」に適した新たな膜システムの開発を進めてきた。同システムは、逆浸透膜法を使う場合に比べて濃縮率が3倍程度に高められる。コーヒー液の濃縮では、10倍濃縮後でも香味気成分を元の状態に保つことができる。 今後は新規システムの貸出機を整備し、食品メーカーや医薬品メーカーに貸し出すなどして市場を拡大していく方針だ。2020年の実用化をめざす。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1543545471.pdf |