2018年12月04日 | |
三菱ケミHD、20年度中計目標を上方修正 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス |
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三菱ケミカルホールディングスの越智仁社長は4日の事業説明会で、現行中計「APTSIS 20」の財務指標目標値を見直し、2020年度のコア営業利益目標を当初の3800億円から4100億円に引き上げると発表した。ROSは8%から9%、純利益は当初目標の1800億円から2200億円に上方修正した。 コア営業利益4100億円の分野別内訳は、▽機能性商品 1200億円(当初目標:1250億円)▽ケミカルズ1250億円、産業ガス1000億円(当初は素材として1300億円)▽ヘルスケア660億円(1250億円)▽コーポレート10億円のマイナス(ー)。今回、ケミカルズの市況リスクや、ヘルスケアの業績悪化、機能性商品や産業ガス(大陽日酸)のM&Aなどを織り込み見直した。ROEは当初目標の12%から13%、NetD/Eレシオは0.8から1.0に上昇する。 成長施策として、モビリティ分野では炭素繊維複合材料事業の拡大に努める。欧米での自動車マーケティング・技術サポート展開を加速する。コンパウンド事業では製造拠点をグローバル拡大し2011年から20年までに拠点数を約3倍の28カ所に増やす。また、車載用電池事業では、電解液製造能力を2017年の年産4.3万トンから20年には8.5万トンに拡大し世界トップシェアを維持する。負極材は中国で増設して1.8万トンから2.9万トンとするなど世界展開を強化する。 今後は統合効果を生かして、グローバル市場へのアクセス・マーケティング力の強化を図る。世界4極に各地域の事業成長を支援する拠点を設置する。海外売上高比率50%(18年度見込:43%)達成を目指す。またグローバルに最先端技術や新しいビジネスモデルにアクセスし、これまでの視点を超えた、次世代のビジネスチャンスを創出する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1543897402.pdf |