2002年03月26日
石化製品の生産能力、一部を除きこの一年は大きな変動なし
エチレンは3.8%縮小して704万トン強に
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東洋スチレン、三井化学、三菱化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局は26日、主要石油化学製品13品目の昨年12月末時点における生産能力の実態調査結果を明らかにした。それによると、多くの製品は一年前とほぼ同じ規模にとどまっている。
 
 注目のエチレンの定修実施年ベース(以下同)の総設備能力は12社合計で年産(以下同)704万3,000トンとなっている。前年同月末に比較すると27万6,000トンの縮小である。率にすると3.8%減ということになる。三菱化学が昨年1月12日に四日市工場の27万6,000トンプラントの操業を停止したことによるもの。

 一方、誘導品12品目の場合は、EO、PS、PP、ANの計4品目が前年同月末の能力を下回っており、一方、HDPE、LDPE、SM、PVC、MMAモノマー、BRの計6品目が前年同月を上回っている。
 もっとも、これらの多くは極めて小幅な変動にとどまっている。EOが10.6%減(10万9,000トン減)の91万7,000トンに、またPSが4.3%減(5万3,000トン減)の117万4,000トンにそれぞれ縮小しているほかは、増減いずれの場合も最大1.7%から最小0.1%の範囲内にとどまっている。VCMとアセトアルデヒドはともに増減がない。
 EOの10.6%減も、三菱化学が四日市工場の11万1,000トン装置をEGの8万5,000トン設備と同時に同月15日をもって停止したことに伴うもの。反面、三井化学の能力が2,000トン増えたため、差し引きで10万9,000トン減となった。PSの縮小は、東洋スチレンが低効率のプラント5万3,000トンを停止したことによる。
 企業別の各製品の昨年末の設備能力は別表の通り。


http://www.c-nt.co.jp/data/capa/miti/index_j.html"">
2001年末主要石油化学製品生産能力調査

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