2018年12月21日 |
大阪大など、タンパク質を“生きた状態”で観察 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:理化学研究所 |
大阪大学、大阪医科大学、高輝度光科学研究センター(JASRI) 、理化学研究所の研究グループは20日、銅アミン酸化酵素の触媒反応の際に起こる構造変化を、大型放射光施設(SPring-8)による実験で精密に解析することに成功したと発表した。この研究成果は、厳密に温度制御された非凍結結晶(HAG法)の 結晶構造解析を行うことにより得られた。従来の凍結結晶を用いる方法では見ることのきない“生きた状態”の構造変化を観察することに成功した。 こうした解析から、結晶内でのタンパク質の動きは、希薄な水溶液中よりも、多くのタンパク質が高濃度で存在する細胞内の状態に近いことがわかり、結晶構造解析の意義が再確認できた。 研究内容の詳細は、米国科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA」(オンライン)に、19日(日本時間)に掲載された。 |