2018年12月21日 |
住化と大日住友薬、京大iPS細胞研究所と共同研究 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:住友化学、大日本住友製薬 |
京都大学iPS細胞研究所(京都市左京区、CiRA(サイラ))と住友化学および大日本住友製薬の3者は21日、より高品質な臨床用iPS細胞を製造するための共同研究を開始したと発表した。 CiRAのiPS細胞製造・品質管理技術と、大日本住友製薬の再生・細胞医薬品の商用生産・品質管理技術および住友化学の幹細胞関連技術を持ち寄り、臨床用iPS細胞の品質向上に向けた共同研究を行う。既存の製造プロセスの見直しや新規技術を開発し、より効率的で安定的な商用製造可能な臨床用iPS細胞の製造技術を確立して、高品質な臨床用iPS細胞の産業利用につなげる。 大日本住友製薬はこれまでもCiRAとは密接な関係にあり、パーキンソン病治験では、CiRAが製造するiPS細胞ストックを拡大培養してマスターセルバンクを作製した後、再びCiRAのFiT(Facility for iPS Cell Therapy)施設を用いて最終製品となるドパミン神経前駆細胞を製造するなど臨床用細胞製品の製造実績を重ねてきた。 ■山中伸哉CiRA所長の話 「iPS 細胞技術の成果を患者さんに届けるためには、基盤となる安定した細胞培養技術の確立が不可欠です。アカデミア発の治験を住友化学および大日本住友製薬と共有することで、臨床用iPS 細胞の品質がさらに向上することを期待します」。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1545372781.pdf |