2019年03月15日

JXTGエネルギーなど、「CO2フリー水素」を低コストで製造 世界初の技術検証に成功

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：千代田化工建設、東京大学、JXTGエネルギー

JXTGエネルギー、千代田化工建設、東京大学、クイーンズランド大学は、オーストラリアで有機ハイドライドを低コストで製造し、日本で水素を取り出す世界初の技術検証に成功したと発表した。 今回の技術検証の特徴は、水素の利活用拡大に不可欠な水素の低コスト化を実現するため、有機ハイドライド製造の工程を簡素化した点にある。水とトルエンから」直接メチルシクロヘキサン(MCH)を製造する「有機ハイドライド電解合成法」を用いることで、従来に比べ工程を大幅に簡略化することができた。将来的にはMCH製造に関わる設備費を約50%低減することが可能となる。 今回のプロジェクトでは、MCH製造に必要な電力として、太陽光発電の電気を用いたことで、製造時にCO2を排出しない「CO2フリー水素」約0・2キログラムの製造に成功した。