2019年04月26日
出光興産、高効率ナフサ分解炉建設 省エネルギー型設備を導入
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産
起工式の様子

出光興産(トレードネーム:出光昭和シェル)は26日、徳山事業所(所在地:山口県周南市、八山光秀所長)で従来比約30%の省エネルギー効果がある高効率型ナフサ分解炉の建設起工式を行ったと発表した。

徳山事業所は、1957年に出光初の製油所として操業を開始し、1964年に石油化学工場を立ち上げた。現在は周南コンビナートを形成する中核企業として、国内生産量約11%のエチレンを生産している。

同社は装置の高効率化によるコスト競争力の強化を目的として、エチレン製造装置内にある旧型のナフサ分解炉二基を高効率ナフサ分解
炉一基へ更新、完成予定は2020年中。

経済産業省の工場の省エネルギー化を支援する「平成30年度省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」に採択された。

高効率ナフサ分解炉は原料を短時間で熱分解することで、エチレンの得率を高め、熱効率を向上させる。従来の分解炉によるエチレン生産時と比較し約30%の省エネルギー効果がある。