2019年05月20日
大日本印刷、アンテナ用超微細金属メッシュ配線フィルムを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:大日本印刷
超微細金属メッシュ配線フィルム(拡大イメージ)

大日本印刷は、通信用の高感度なアンテナとして使用する線幅1ミクロン(μm=マイクロメートル=10-6メートル)の金属メッシュをフィルム形状にした「超微細金属メッシュ配線フィルム」を開発した。

透明なフィルムに配線を組み込んだ特性を活かして、次世代スマートフォンの表示画面にも貼付できるため、アンテナを機器内部に格納する必要がなくなり、機器の高機能化と小型化に対応できる。

第4世代移動通信システム(4G)と比べて大容量のデータの送受信が可能な(5G)の環境整備が進めらる中、(5G)に対応するスマートフォンは、2020年の商用化を目指して世界各国で開発されている。小型化と高機能化が同時に求められる機内で、さらに5G対応のアンテナを格納するスペース確保が難しいという課題があった。

この課題に対して同社は、フォトリソグラフィ技術を活用して、スマートフォンの内部ではなく、ディスプレーに貼付しても、画面の見え方を
損なわずに、アンテナとして機能する透明な超微細配線フィルムを開発した。現行のスマートフォンのアンテナと同レベルの性能を持っている。

なお、5月14日~16日にアメリカのサンノゼで開催されたディスプレー学会「SID 2019」の同社ブースで、今回開発した超微細金属メッシュ配線フィルムを紹介した。