2019年05月31日 |
三洋化成、「ヨウ素移動重合を利用した高吸水性樹脂の開発」で高分子学会賞受賞 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三洋化成、合同資源 |
三洋化成工業(本社:京都市東山区、安藤孝夫社長)と合同資源(本社:東京都中央区、山ノ井敏夫社長)は31日、「ヨウ素移動重合を利用した高吸水性樹脂の開発」で、公益社団法人高分子学会より「2018 年度高分子学会賞(技術部門)」を受賞したと発表した。 高吸水性樹脂(SAP)は、親水性ポリマーが軽度に架橋された構造を有し、その網目構造に多量の水を吸収・保持する性質から紙おむつなどの衛生材料用に使用されている。その大部分はアクリル酸を主原料に、水溶液中でフリーラジカル架橋重合して製造されているが、網目構造が不均一になりやすく、吸水性能を最大限に発揮させることが困難だった。 同社は、日本におけるヨウ素製造のパイオニアである合同資源と共同で技術確立を進めてきた。その結果、従来の性能を大幅に改善した高吸水性樹脂の製造技術を確立し、工業化に成功した。今回の受賞は、開発技術の独創性・革新性・市場効果、およびその工業化における重要性・波及効果が高く評価されたもの。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1559268291.pdf |