2019年07月25日

NEDOなど、100℃以下の廃熱を利用可能な蓄熱システムの本格実証試験を開始

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は25日、NEDOと高砂熱学工業、石原産業、東京電力エナジーパートナー、森松工業、日野自動車、産業技術総合研究所（産総研）、羽村市が共同で、100℃以下の低温廃熱を利用可能な蓄熱材を約12トン利用した蓄熱システムの本格実証試験を開始したと発表した。 実証試験で用いる蓄熱材は、産総研が開発した「ハスクレイ」をベースに高性能化・高耐久化を図ったもので、従来から使用されている潜熱蓄熱材よりも体積当たりで2倍以上の蓄熱が可能である。実証試験では、オフライン熱輸送型と定着型の2通りの蓄熱システムを通年で検証する。 これらの実証試験を季節ごとの実証データを取得しながら2020年2月まで実施し、コージェネレーションシステムの廃熱や工場廃熱を除湿・暖房・乾燥工程などへ適用する熱利用システムの技術を確立し、市場展開を目指す方針である。