2019年08月28日 |
昭電、宇部など4社、廃プラガス化リサイクルへ協業 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:宇部興産、昭和電工、日揮、荏原環境プラント |
海洋プラスチックの処理問題に世界各国の関心が集まる中、日揮、荏原環境プラント(東京都大田区、渡邉良夫社長)、宇部興産、昭和電工の4社は28日、EUP(Ebara Ube Process)を活用した廃プラスチックのガス化処理設備の設計・調達・建設(EPC)で、協業の検討を開始したと発表した。 日本のプラスチックのリサイクル率は86%だが、そのうち資源循環されているプラスチックの割合は13.5%に留まり、残りは海外輸出やサーマルリサイクル処理されている(2017年度)。資源循環システムの確立が急務となっている。ガス化ケミカルリサイクル法は 、他の方法ではリサイクルが困難な、異種素材や不純物を含むプラスチックを分子レベルに分解し、様々な化学物質に再生することが可能なためリサイクル率の大幅な向上への貢献が期待されている。 EUPというのは、廃プラスチックを酸素と蒸気によってガス化し、アンモニアやオレフィン等の化学品合成に利用するという、リサイクルに最適な技術。2000年に荏原製作所が開発、2003年から昭和電工川崎事業所で年間処理量7万トンのガス化設備が稼働に入っている。世界で唯一長期商業運転実績を有する技術だ。 4社は今後、年内を目途にEUPのライセンス契約を締結したうえ、国内外においてガス化処理設備に関わる積極的な営業活動を展開し、EUPを用いた廃プラスチックガス化処理設備の普及と資源循環推進に取り組む。 <ニュースリリース参照> https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1566977335.pdf |