2019年09月04日
三菱ケミ、豚の音声検知システム共同開発へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルホールディングスは4日、豚の音声を集めて健康状態や哺乳回数などを検知するシステムを、産総研発ベンチャーの Hmcomm(東京都港区、三本幸司社長)および宮崎大学と共同で研究開発すると発表した。

同社は2017年、先端技術・事業開発室内に未来市場グループを設置し、10~20年後のビジネスポートフォリオの拡大とプレゼンスの強化に向けて取り組んでいる。将来予想される食糧難に向けた畜産分野におけるソリューション提案はその一環となる。

一方、Hmcomm は産総研独自の音声処理技術を用いた要素技術の研究、開発を行い、これまでにも異音検知プラットフォームを活用した豚の健康管理に関する実証試験を行うなど、音からの価値創出を目指してきた。

共同研究は、宮崎大学住吉フィールドおよび南さつま農業協同組合加世田農場で飼育する母豚や肥育豚を使って実施sする。豚の音声を収集し Hmcomm のディープラーニングによる異音検知プラットフォーム「FAST-D」を活用して、AIに学習させることで、熟練者と同等以上のレベルで「豚の呼吸器系疾病の兆しの早期検知」「発情兆候の検知 」「哺乳回数の測定」ができるようにする。

音声検知システムを構築することで、少人数での効率的な畜産業務の実施が期待できる。

<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1567571509.pdf