2019年09月05日
第一三共、抗凝固剤エドキサバン、欧州学会で発表
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:第一三共

第一三共は4日、抗凝固剤エドキサバン(製品名:リクシアナ錠)のライフサイクルマネジメントの一環として実施した、経皮的冠動脈インター部ーション(PCI)を受けた心房細動患者(AF患者)を対象としたENTRUST試験の結果について、主要評価項目で非劣性を達成したと発表した。

パリで開催中の欧州心臓病学会議(ESC Congress)2019で発表し、医学雑誌「The Lancet」に掲載された。

本試験は、欧州及びアジア(日本は除く)の186施設で、PCIを施行したAF患者1,506名を対象に12カ月間の抗血栓療法として、エドキサバン及びクロピドグレル等(抗血小板薬)の2剤併用群(エドキサバン群)と、現在の標準療法であるワルファリン、クロピドグレル等及びアスピリンの3剤併用群(ワルファリン群)を比較し、エドキサバン群の安全性及び有効性を評価した。

試験の主要評価項目である重大な出血及び臨床的に重要な出血の発現率(安全性評価)においては、エドキサバン群で17.0%、ワルファリン群で20.1%と非劣性が示された。また、有効性評価項目である心血管死、脳卒中、全身性塞栓症、心筋梗塞及びステント血栓症の複合発現率では、両群とも同様傾向だった。