2019年09月12日
武田薬品、クローン病向けアプリ開発へプロジェクト
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は12日、PwCコンサルティング合同会社(東京都千代田区、足立晋代表)と、PwCが有する人体のモデリング・シミュレーション技術、「Bodylogical」を活用して、クローン病を対象にアプリケーションを開発するプロジェクトを開始したと発表した。

「Bodylogical」は、PwCが開発したモデリング・シミュレーション技術で、人体のさまざまな生理機能を数字で表現し、サイバー空間上に臨床症状や投薬情報を用いてデジタルツインを作成し、さまざまな治療のシナリオを個々人に合わせてシミュレーションする。

アプリケーションは過去の研究論文などをもとに開発されたもので、医師は個々の患者さんの将来の状態について予測された情報を、タブレット等で確認することができます。

今後は開発したテストモデルを国内の消化器病専門医に提供し検証を行う。医師からのフィードバックを踏まえて、本アプリケーションの機能の検証、補正、拡張を行う。2019年度末までに完成する見通し。将来は、希望する医療関係者が広く使用できるようにする。アプリケーションを通じてクローン病治療への貢献をめざす。