2019年09月13日

NEC、JXエネ水島製油所にAI活用 異常予兆検知システム

【カテゴリー】：環境/安全 【関連企業・団体】：JXTGエネルギー

NECは13日、AIを活用したプラント向けの異常予兆検知システムを、JXTGエネルギー水島製油所（岡山県倉敷市）のボイラー設備に納入すると発表した。今年10月稼働開始の予定。 NECの最先端AI技術「インバリアント分析技術」を用いて、ボイラー設備内の大量のセンサ情報の中から「いつもと違う」状態を分析し、トラブルの発生以前にその予兆を検知するシステム。同システムを用いて、同製油所のボイラーの過去の運転データを利用して実証したところ、従来の監視システムと比べて約1週間早く異常の予兆を検知することができた。 このシステムは、ボイラーの運転を監視/制御している温度・圧力・流量・バルブ開度、水位など、約500カ所のセンサデータを収集し、異なるセンサ同士の関係性を自動的に発見する。「いつもと違う」状態が生じた場合にアラームが出る。人の手ではできなかった設備異常の予兆が早期に自動検知できるようになる。