2019年10月07日
三菱ケミ、中国スマホメーカー向けにバイオエンプラ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルは7日、同社のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」が、中国の電子機器メーカーである聯想集団有限公司 (本社:北京市=Lenovo) のスマートフォンの筐体(3D形状 背面板)の素材として採用されたと発表した。

Lenovo は、先進的な技術やデザインのスマ ートフォンを積極的に開発・販売しており、今回、「DURABIO」が環境配慮型素材であることや筐体に求められる物性を兼ね備えていることを評価して採用を決めた。

従来スマートフォンの筐体には金属材料が使われていたが、今後導入される5G通信時代に向けては電波を遮へいする懸念から、非金属材料への移管が求められている。だが、ガラスは衝撃に弱く割れやすい、また従来型の樹脂は透明性、耐衝撃性、光学的な歪みなどの課題を抱えている。

「DURABIO」は、再生可能な植物由来原料イソソルバイドを用いたバイオエンプラで、透明性、耐傷性、耐衝撃性、光学特性の物性バランスに優れている。スマホに求められる成形加工性のよさにも特長を有している。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1570425263.pdf