吉野　彰氏

旭化成の吉野彰名誉フェロー（71歳）に、2019年のノーベル化学賞受賞が決まった。

吉野氏は現在世界中で使われている「リチウムイオン電池（LIB）」を開発したことで知られる。マイナスの電極に炭素を使うことで安全性が高くなることを発見し、LIBの開発につなげた。

リチウムイオン電池は小型・軽量化が可能で大容量、繰り返しの充電にも強い。それまで小型電池の主流だったニッケル水素電池からの切り替えが一気に加速した。

スマートフォンやパソコンなど携帯型電子機器のほか電気自動車やハイブリッド車、航空機などに利用が広がっている。今回、吉野氏が選ばれたことで、日本のノーベル賞受賞者は去年の京都大学・本庶佑特別教授に続いて27人目、化学賞では2010年の鈴木章、根岸英一両氏に次ぎ8人目となった。

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