2019年10月10日 |
富士和光薬、国内初「アミノ酸混合標準物質生産者」認定 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:富士フイルム和光純薬 |
富士フイルム和光純薬(本社:大阪市、白木一夫社長)は10日、日本国内で初となる「アミノ酸混合標準物質生産者」の認定を取得したと発表した。製品評価技術基盤機構(NITE)製品評価技術認定制度(ASNITE)に基づいて認定されたもので、アミノ酸測定のための「ものさし」となる認証標準物質を生産できることを示す。 今後、同社は、自社生産した「アミノ酸混合標準物質」を試薬として提供していく。 日本国内では、血液試料中のアミノ酸を測定することで、がんや糖尿病、脳卒中など各種疾病の将来における羅患 可能性をスクリーニングする技術の開発が進んでいる。現在、測定対象であるアミノ酸は41種類あり、個別に測定するには多くの時間を要する。そのため、複数のアミノ酸を一斉に測定する方法が用いられているが、これまで、この方法に使用できる認証標準物質(アミノ酸混合標準物質)は生産・販売されていなかった。 今後、スクリーニングの信頼性をさらに向上させるためには、より精確なアミノ酸測定を行う必要があることから「アミノ酸混合標準物質」に対するニーズが高い。 富士フイルム和光純薬は、総合試薬メーカーとしての知見を生かし、外部機関の協力も得て「アミノ酸混合標準物質」の原料となる41種類のアミノ酸の標準物質を開発した。さらに、それらを混合した状態で保存安定性の評価を行うとともに、均質性を担保できる製造体制も新たに構築した。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1570670292.pdf |