2019年10月16日 |
東北大、超高速光スイッチングデバイス素子開発へ実証成功 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学 多元物質科学研究所の及川英俊教授らの研究グループは15日、共役高分子ポリジアセチレンのナノファイバーが優れた非線形光学特性を示すことを確認したと発表した。 配向ナノファイバーと銀ナノ粒子とのハイブリッドナノ薄膜を作製し、その非線形光学感受率を独自の高精度な計測法で評価した。 その結果、ポリジアセチレンのナノファイバー単独の非線形光学感受率と比較して、ハイブリッドナノ薄膜がはるかに高い感受率を示すことを実証した。有機無機ハイブリッドナノ薄膜化により、約7倍の非線形光学感受率の増強に成功した。 今回実証された結果は、銀ナノ粒子の表面プラズモン共鳴による光電場増強効果によるもので、「超高速光スイッチングデバイス」素子材料の開発に極めて重要と考えられる。 本研究成果は、2019年10月11日(現地時間)、「ACS, The Journal of Physical Chemistry C」オンライン版に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/press20191015_03web_poli.pdf |