2019年10月21日 |
東北大とJST、高温動作の酸化ガリウムダイオード開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:科学技術振興機構、東北大学 |
東北大学 金属材料研究所の原田尚之助教らと科学技術振興機構(JST)の研究グループは19日、パラジウムとコバルトからなる金属酸化物(PdCoO2)と酸化ガリウム(Ga2O3)を原子レベルで接合し、350℃の高温で7桁以上のオン/オフ比を示す、高温動作可能な整流素子(ダイオード)を開発したと発表した。 自動車エンジンなどの電力制御やセンサーなどの分野で、高温や反応性ガス中などの過酷な環境で動作する半導体素子の需要が高まっている。なかでも、Ga2O3は大きなバンドギャップを有する上、安定でバルク結晶も入手しやすいため、次世代パワーデバイス向け半導体として期待される。 金に匹敵する高い電気伝導度を示し、優れた耐熱・耐環境性を持つ。 このダイオードは、自動車・工業プラントなど、IoTで拡大する多様な素子動作環境に対応できるところから、パワーデバイス制御やセンサー用途への応用が期待される。 本研究成果は、10月18日(米国時間)付で米国科学誌「Science Advances」オンライン版に掲載された。 |