2019年10月23日 |
東北大、黒体放射を利用した超高温熱分析装置を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学 多元物質科学研究所の福山博之教授や同大学院工学研究科の吉見享祐教授らの研究グループは23日、黒体放射を利用した、2000 ℃以上の温度でも計測可能な超高温熱分析装置を開発したと発表した。 次世代の超高温材料として期待されるモシブチック合金(モリブデンを主成分とし、シリコン、ボロン、チタン、炭素などを含む合金)の凝固過程の熱分析に成功した。 また、電磁浮遊させた溶融モシブチック合金の冷却過程の直接観察と、固相‐液相共存状態から急冷した試料の内部組織観察から、複雑な凝固過程を解明した。この成果は、超高温モシブチック合金の組織制御に対して有用な知見であり、実用化の際に問題となる種々の材料特性の向上につながる。 研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業による支援を得て行われた。 詳細は、10月21日に英国科学雑誌Scientific Reports(電子版)に掲載された。 |