2019年10月24日 |
日本ゼオン、医薬用COPの低吸着性、学会で発表 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:日本ゼオン |
日本ゼオンは24日、先にスウェーデンで開催されたプレフィルドシリンジ(あらかじめ薬剤が充填された注射器)に関する学術大会(注)で、同社のシクロオレフィンポリマー(COP)製プレフィルドシリンジ製剤の安定性について公開したと発表した。 抗体医薬品をはじめとするバイオ医薬品市場が急成長しているが、ガラス製シリンジを用いたバイオ医薬品は保管の際、主成分であるタンパク質に影響を及ぼし凝集体の発生が懸念されている。一方、COPはガラスに比べて、タンパクの吸着・凝集が抑制するためバイオ医薬品に適用する材料として期待が高い。 日本ゼオンのCOP(製品名:ZEONEX、ZEONOR)製シリンジは、バイオ医薬品製剤の吸着・凝集が抑制される研究結果が得られている。その研究成果について学会発表した。同学会は10月22~23日に開催された。 同社は、今年5月にもFDAの下部組織であるバイオテクノロジー製品部(OBP)でプレゼンテーションした。 <用語の解説> ・スウェーデンで開催された学術会議 : 2019 The Universe of Pre-filled Syringes and Injection Devices/Parenteral Drug Association ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1571893866.pdf |