2019年10月25日

丸紅、鳥取県企業と太陽光パネルのリサイク事業化へ

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：丸紅

丸紅は25日、グループ企業の丸紅テツゲン（東京都新宿区、大角啓社長）、丸紅メタル（東京都千代田区、後藤昌巳社長）両社と、ガラス発泡材に独自技術をもつ鳥取再資源化研究所（鳥取県北栄町、竹内義章社長）が、太陽光パネル強化ガラスのリサイクルを共同事業化していくことで戦略的業務提携したと発表した。 温室効果ガスの削減化に伴い、太陽光発電の建設が世界的にも進んでいるが、一方では太陽光パネルのリサイクルという問題も抱えている。現在、使用済みの太陽光パネルは解体して部品ごとにリサイクルしているが、パネル重量の7割超を占める強化ガラスはリサイクルが困難。多くは埋立廃棄されているのが現状だ。 鳥取再資源化研究所は、太陽光パネルの回収と強化ガラスの原料化、ガラス発泡材の製造に独自技術を有する。これによりガラスに含まれる重金属等の有害物質の無害化・固定化を可能にする。製造されたガラス発泡材は、土壌の水分保持能力を高める土壌改良材や、微生物による水質浄化材となる。 丸紅グループと鳥取再資源化研究所は、リサイクル困難といわれる強化ガラスを、地球環境に優しい製品に変換することで持続可能な社会の実現に貢献していく方針だ。 【関連ファイル】 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1571996723.pdf