2019年11月13日 |
東北大、進行肺がんに有効な治療法開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院医学系研究科の井上彰教授(緩和医療学)らのグループは13日、EGFR遺伝子に異常を持つ進行肺がんの新たな治療法について発表した。井上教授らは2010年に進行肺がんにおける分子標的薬ゲフィチニブの有効性を報告したが、その治療法をさらに発展させた。 同教授は、進行肺がんでありながら生存期間中央値が50カ月を超え、従来の治療成績(約30カ月)に比べて、治療効果が大幅向上したと発表した。 日本人に比較的多く見られるEGFR遺伝子異常が原因の進行肺がんに対して、分子標的薬ゲフィチニブと抗がん剤を併用した治療法が開発された。延命効果が期待される一方で重い副作用の増加はなく、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)にも変化がなかった。 研究成果は、2019年11月4日(日本時間11月5日)Journal of Clinical Oncology誌(電子版)に掲載された。 ニュースリリース https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2019/11/press20191113-01-double.html |