2019年11月14日 |
出光、マレーシア・シンジオタクチックPS倍増 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:出光興産 |
出光興産は14日、独自開発のエンジニアリングプラスチックである、SPS(シンジオタクチックポリスチレン)の需要が好調なため、マレーシア・パシルグダン事業所内に年産能力9,000トンの第2号製造装置建設を決めたと発表した。同樹脂の生産規模は現状の2倍となる。 SPS樹脂は、1985年に同社が世界で初めて合成に成功し、1997年にいち早く工業化した純国産のエンプラ。耐熱性(融点270℃)、耐熱水性、絶縁性、電波透過性に優れ、新たな市場となる電気自動車や5Gなどの高速通信機器のアンテナ部などに採用が広がっている。 建設を予定するパシルグダン事業所は、同社の石油化学製品製造拠点。SPSの原料であるSM(スチレンモノマー)等の調達に最適で今後の需要拡大が見込まれる東南アジアに位置している。 【第2SPS装置の計画概要】 (1)立地: マレーシア パシルグダン事業所内 (2)生産能力: 9千トン/年 (コンパウンド品17千トン/年相当) (3)スケジュール: 2022年8月商業運転開始予定 (2022年4月完工予定) (4)商 品 名:「ザレック」(XAREC) ニュースリリース https://www.idss.co.jp/news/2019/191114_10.html |