2019年12月10日 |
NICTと阪大、生命の遺伝情報継承の仕組み発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:大阪大学 |
国立研究開発法人・情報通信研究機構(NICT)と大阪大学は10日、分裂酵母において、遺伝情報を組み換える際に行われる相同染色体の対合という、生命の存続、継承や進化に極めて重要な意味を持つ生命現象を確実・安全に行う仕組みを新たに発見したと発表した。 今回、この相同染色体の対合に関与する新たな遺伝子領域と、そこに結合する転写終結因子タンパク質を複数発見した。さらに、その遺伝子領域から転写される長鎖非コードRNAと、転写終結因子タンパク質との複合体が引き起こす液-液相分離という物理現象が、染色体対合に重要な役割を担っていることを世界で初めて発見した。 相同染色体対合の仕組み解明は、染色体異常に起因するダウン症などの病気や流産の原因解明に貢献すると期待される。 本成果は、2019年12月6日に国際的科学誌「Nature Communications」オンライン版に掲載された。 |