2020年01月06日
<新年挨拶>デンカ代表取締役社長・山本 学
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:デンカ

明けましておめでとうございます。2020年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
昨年は、「平成」から「令和」へと新たな時代が幕を開けた中、「Denka Value-Up」の2 年目として初年度の施策の成果を具現化すべく、まい進してまいりました。一方デンカを取り巻く環境は、世界的に景気減速の懸念が強まり、半導体分野の調整局面も長期化するなど、さらに厳しさを増しております。加えて、米中貿易摩擦など、先行きが見通せない事案も続いております。しかしながら、「Denka Value-Up」に掲げた目標にぶれはありません。世界のメガトレンドを見据えた、xEV関連製品やヘルスケア分野などのスペシャリティー事業の成長、内外の技術資源を活用したCRなど基盤事業の高度化は、生産プロセス改革と相まって、ますます加速しております。
「Denka Value-Up」では、「スペシャリティーの融合体」、「持続的成長」かつ「健全な成長」の3つの成長ビジョンを達成することでESG経営を実現することを究極の目標として掲げております。その実現のためには、リスクマネジメントを強化していくことが求められており、今年も昨年に引き続き3つの取り組みを徹底してまいります。

1つ目は、安全最優先の徹底です。これまでの安全推進活動を漫然と続けるのではなく、「安全最優先」の意識をあらためて全事業所内に浸透させること、「本質安全化」を加速すること、そして現場作業員の「モチベーション向上」に努めてまいります。
2つ目の取り組みはコンプライアンス強化です。信頼される企業であり続けるために、不正をしないという社員一人ひとりの意識の向上と、不正ができない仕組みを両輪とした、品質コンプライアンスのさらなる強化を継続的に進めてまいります。また、昨年新たに「内部通報規定」を定め積極的な利用を呼び掛けております。
3つ目は自然災害への備えです。昨年も、自然災害が全国で猛威を振るい、甚大な被害をもたらしました。もはや自然災害を想定外の特殊な現象とは捉えることができない時代です。人命最優先は勿論のこと、オンリーワン製品を多数有する企業の責務として、原材料の複数購買化、設備機器の災害リスク評価、人財の多能化などの実現を推し進め、サプライチェーンに支障が生じないようにしなければなりません。これら3つのリスクに対する取り組みを推進し、デンカグループが一丸となり社会的責任を全うできるより良い会社を目指しまい進してまいります。