2020年01月17日 |
東北大、「地下にはびこる雑草の仕組み」一端を解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院の経塚淳子教授(生命科学研究科)らのグループは17日、地下や地表を横方向に伸びる茎は、葉身のない小さな葉をつけることで、土の中でも旺盛に伸び進めるための適応をしていることがわかったと発表した。 地下で伸びる茎(地下茎)や地表を横に伸びる茎(ほふく茎)につく葉は、葉身をもたない構造に特殊化している。この性質が土の中を伸びるために重要であることを示した。 葉を特殊化するにあたっては、BLADE ONPETIOLE (BOP)遺伝子が種を超えて共通して関わっていることを明らかにした。横に伸びる茎は多くの植物種で見られ、植物が成長範囲を広げるために有効な形質となっている。 しかしその成長様式を制御する遺伝的なしくみはこれまで知られていなかった。 横に伸びる茎の制御は、作物生産や雑草防除という観点から重要といえる。 本研究成果は、1月16日(アメリカ東部時間)のCurrent Biology誌(電子版)に掲載された。 |