2020年01月17日 |
三洋化成、難治性創傷治療へ 人工タンパク質開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:三洋化成 |
三洋化成工業は17日、京都大学大学院の野田和男 助教(医学研究科)らと共同で、慢性創傷の治療に最適な新規治療材料シルクエラスチンスポンジを開発したと発表した。 日本医療研究開発機構(AMED) 産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-M)の支援を得た。 近年、糖尿病患者の増加や高齢化に伴い、糖尿病性皮膚潰瘍のような治りにくい創傷(慢性創傷)の増加が問題となっている。 今回開発した新規治療材料は、人工タンパク質シルクエラスチンで作製されている。感染しやすい慢性創傷に対して有効であることは動物実験等ですでに確認済み。安全性についても京都大学附属病院で2018年2月から12月まで下腿難治性皮膚潰瘍を対象に実施した医師主導治験で確認された。 今後はさらに、AMED 医工連携事業化推進事業として、今年1月から22年3月までを期間に有効性確認のための企業治験を行う。4年以内に新規医療機器としての承認取得および事業化をめざす。 <ニュースリリース参照> https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1579250786.pdf |