2020年02月05日
信越化学、マイクロLEDディスプレイ用材料を上市
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:信越化学工業

信越化学工業は4日、マイクロLEDを用いたディスプレイの製造工程で使われる材料を新たに開発し上市したと発表した。マイクロLEDディスプレイメーカーの生産性と競争力向上に寄与するところから、今後、積極的に市場展開していく方針だ。

マイクロLEDディスプレイは、微小なLED素子を各画素に配置した自発光ディスプレイで、その高いコントラストと明るさ、信頼性さらに省エネ化も期待されることから「究極のディスプレイ」と呼ばれている。一方、製造面では工程の効率化、プロセスの短縮や歩留りの向上などが課題とされてきた。

 信越化学が今回開発・上市した材料の特徴は、
(1)超平坦な基板上に、粘着剤フリーでドライな接着層を形成したマイクロLED移送用スタンプ
(2)基板を保持したまま洗浄工程や移送など種々プロセスを可能にする、仮支持基板
など。

同社はほかにも、封止材やアンダーフィルなど、マイクロLEDディスプレイの製造工程に不可欠な材料の開発に取り組んでいる。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1580802438.doc