2020年02月05日 |
昭和電工、黒鉛電極 欧州拠点見直しで労使交渉へ |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は5日、ドイツにある黒鉛電極の生産拠点を閉鎖することで労使交渉を開始したと発表した。ドイツ・マイティンゲンにある連結子会社2社の黒鉛電極の継手(ロッド部分)の生産設備を閉鎖し、大町工場(長野県大町市)に集約する。 昭和電工は黒鉛電極の世界最大手メーカー。ドイツの工場閉鎖で、年産能力を現在の25万トンから4万トン減の21万トンに減らす。欧州や中国を中心とした世界経済減速による黒鉛電極の需要減少に対応する。 同社はすでに、オーストリア・スティーグにある黒鉛電極の生産拠点でも、一時帰休に向けた労使協議を開始している。今後、ドイツ工場と併せ欧州全体の稼働調整を図っていく方針だ。 黒鉛電極は電炉で鉄スクラップを溶かすのに使う材料。昭和電工は2017年にドイツ・SGLカーボンから黒鉛電極事業を買収するなどして約3割の世界シェアを確保した。 ◆ドイツの連結子会社2社とは : SHOWA DENKO CARBON Products Germany GmbH & Co. KG および SHOWA DENKO CARBON Germany GmbHの両社。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1580869122.pdf |