2020年02月07日
出光興産、石油製品の在庫管理にAI導入
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は7日、日本電気(NEC)のAIを活用して石油製品の出荷を予測し、在庫管理業務を高度化すると発表した。国内28拠点の油槽所を対象に運用開始した。

石油製品のサプライチェーンは海上と陸上にまたがるだけでなく、燃料としての安全性が求められ、生活必需品でもあるためさまざまな制約を受け、システムも複雑となっている。天候やマーケット変化などの影響も受けやすいため、将来的な出荷予測も困難で、多くを熟練者の勘や経験に頼っていた。

このため同社は、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである「異種混合学習技術」がマーケットや気象の状況等に応じた最適な出荷数量を予測し、各油槽所の在庫情報を見える化させるとして、今回、油槽所在庫の適正化・業務効率化に導入した。

同社は今年中に導入先を国内の自社油槽所36拠点と共同油槽所10拠点(合計46拠点)に拡大するなど、AIによる出荷予測を積極展開していく方針だ。


ニュースリリース参照
https://www.idss.co.jp/content/100030334.pdf