2020年02月21日 |
東ソー、新型コロナウイルス検出試薬 開発に着手 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーは21日、核酸(RNA)を増幅検出する「TRC法」を用いて新型コロナウイルス検出試薬の開発に着手したと発表した。同社の既存製品である自動遺伝子検査装置TRCReady-80 で検査することで、新型コロナウイルスを簡便かつ約50分と早いスピードで検出できるよう開発を急ぐ。 同社はこれまで、バイオサイエンス事業として各種の遺伝子検査システムを「小型」、「迅速」、「簡便」をキーワードに開発、上市してきた。 TRC 法を用いた遺伝子検査システムは、迅速性を要求されるノロウイルスや結核菌、非結核性抗酸菌症(MAC)、性感染症の検査に有効で、広く用いられている。こうした実績や知見を生かして、各種機関の協力も得ながら早期開発に取り組む。 <TRC法> TRC法(Transcription Reverse-transcription Concerted reaction)とは、一定温度でRNAを複写増幅する転写逆転写協奏法と、検出対象の核酸と結合することで蛍光が増強する発蛍光プローブ(INAFプローブ)を組み合わせた方法で、同社製品の特徴は以下の通り。 (1)転写逆転写反応が連続的に進行するため標的核酸の迅速な増幅が可能 (2)核酸検査(RNA)のため高感度で検出が可能 (3)内部コントロールを同時に増幅・モニタリングすることによる偽陰性リスクの低減 (4)核酸精製から核酸増幅・検出の工程を自動化した検査装置による作業の簡便さ (参考) ・東ソーHP: https://www.diagnostics.jp.tosohbioscience.com/trc ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1582258256.pdf |