2020年02月26日
コベストロ、トヨタ車向けにポリウレタン複合材
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:コベストロジャパン

コベストロジャパン(本社:東京都港区、米丸公康社長)は26日、トヨタ紡織(本社:愛知県刈谷市、沼毅社長)と共同開発した新素材が、トヨタ自動車の電気自動車コンセプトカー「LQ」に採用されたと発表した。

コベストロがもつポリウレタン技術と、トヨタ紡織の天然資源を生かしたケナフ繊維技術を融合させて開発した、軽量ケナフ繊維強化ポリウレタン複合材料で、今回、トヨタ「LQ」のドアトリムに採用された。

電気自動車の普及拡大とともに、軽量化素材の果たす役割はますます重要となる。今回素材に使用されているケナフは、アオイ科の植物で、東南アジアやインド、アフリ カなど多くの地域で栽培されている。成長速度が速く短期間で多くの繊維を安価に収穫できるなどから次世代型素材として注目されている。

コベストロは、このケナフ繊維強化ポリウレタン コンポジットについて、基材として必要な強度である1kg/m2を切る。 この複合材を使用することで 従来のドアトリム材より30%以上の軽量化が実現でき、軽量でサステナブルな自動車のデザインに貢献できるとしている。