2020年02月27日
東北大、化学強化ガラスの強さを局所評価 開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学大学院の藤原巧教授(工学研究科)らのグループは、折原製作所との共同研究により、化学強化ガラスにおける残留応力を高い空間分解能(~1μm)で非破壊・非接触に評価する手法を開発したと発表した。

化学強化ガラスは、スマホのカバーガラスとして爆発的に普及したが、その強さ・割れにくさは残留圧縮応力とその空間分布に左右される。だが従来の検査方法ではその空間分布を詳細に評価することが困難だった。

今回、顕微ラマン分光と「詰め込み効果」と呼ばれる化学強化モデルに基づいて応力の局所評価式を導出し、市販の化学強化ガラスの応力分布を求めることに成功した。

今後は「割れにくい」から、より強くて「割れない」ガラスの開発や品質管理への応用が期待される。

研究の詳細は、英国オンライン科学誌「Communications Physics」(2月21日付)に掲載された。