2020年03月02日 |
ダイセル、石灰石原料の分解性新素材 共同開発へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:ダイセル |
ダイセルは2日、石灰石を原料にプラスチックに代替可能な新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発したベンチャー企業のTBM(本社:東京都中央区、山﨑敦義社長)と共同で、海洋分解性を付与した新素材「海洋生分解性LIMEX(仮称)」の開発に着手したと発表した。LIMEXに酢酸セルロースを組み合わせる。 石灰石は世界各地に埋蔵量が豊富で、日本でも100%自給自足が可能。価格も安定している。 TBMはこれを主原料としてプラスチックや紙に替わる素材LIMEXを開発した。 すでに買い物袋やホテルアメニティ、飲食店のメニュー表などに使用されている。 一方、ダイセルは酢酸セルロースのトップメーカー。植物由来のセルロースと天然に広く存在する酢酸を原料にしている。生分解性に優れ、海洋中で分解することが確認されており、各種プラスチックや液晶保護用などのフィルム、衣料用繊維などの原料として、広く使用されている。 両社はこの2つの素材を組み合わせて、生分解性とサスティナビィリティが融合した、画期的な新素材の創出をめざすことにした。両社は「身の回りの全て」のところで利用できる素材として、2020年度中を目標に開発に注力する。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1583121926.pdf |