2020年03月04日 |
室蘭工大・住友化、ケミカルリサイクル共同研究 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:住友化学 |
室蘭工業大学と住友化学は4日、廃プラスチックを化学的に分解し、プラスチックなどの石油化学製品原料として再利用するケミカルリサイクル技術の研究を共同で推進すると発表した。 プラスチックは、社会生活に不可欠な有用な材料だが、使用済みとなった廃プラスチックの処理をめぐっては環境へのCO2排出や温室効果ガス発生などといった課題があり、廃プラを原料として再利用するケミカルリサイクル技術を求める声が高まっている。 室蘭工業大学大学院の上道芳夫名誉教授(工学研究科)、神田康晴准教授らは今回、ゼオライト触媒を用いて廃プラスチックを任意のモノマーへ高選択率で分解する技術を開発した。ケミカルリサイクルを効率的に実現する手法として注目される。 住友化学は、室蘭工業大学と同技術をベースに、高性能のプラスチック分解触媒を共同開発する。これまで培ってきた触媒設計や化学プロセス設計の技術を生かし、室蘭工大が行う研究開発をサポートする。またプラスチックの分解を最大化するためのプロセス技術開発を担う。 両者は連携して廃プラを石油化学原料へ効率的に分解するケミカルリサイクル技術の早期確立を目指す。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1583287512.pdf |