2020年03月04日 |
島津製作所、新型コロナ遺伝子検出キット開発へ |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:島津製作所 |
島津製作所は4日、約1時間で新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べられる検査キットを開発し、3月中に提供を目指すと発表した。ノロウイルス検査用の試薬をコロナウイルス用に応用。従来の検査工程の一部を省略し、検査時間の短縮やコスト削減につなげる。約5万件を検査できるキットを毎月生産していく。 現在主流の遺伝子増幅法(PCR法)による新型コロナウイルスの検出は、鼻咽頭拭い液などの試料からRNAを抽出して精製する工程が欠かせない。のどを綿棒でこすって採取した粘液やたんに含まれるウイルス遺伝子を、専用の装置で増幅して検出する。煩雑な手作業が求められ、結果の判明までに6時間程度かかる。 島津製作所が開発する検出試薬キットは、RNA精製が不要。試料と前処理液を混合し、RT-PCR用(注)の反応試薬を添加して反応させるだけで、ウイルスの有無が判定できる。検査時間が約1時間と大幅短縮が見込める。 <用語の解説> ◆RT-PCRとは :逆転写ポリメラーゼ連鎖反応。逆転写反応を用いたRNAに対する増幅手法。 <ニュースリリース参照> https://www.shimadzu.co.jp/news/press/9l2qiimkma-4als0.html |