2020年03月06日 | |
「深海での生分解プラ 分解挙動」1年間観測へ | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:文部科学省 |
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海洋研究開発機構(JAMSTEC、松永是理事長)は、海底環境を1年間継続して観測可能な「江戸っ子1号 365型」を使い、生分解プラスチックの分解試験を3月中にも開始すると発表した。 内閣府・戦略的イノベーション創造プログラムの採択課題の一つで、日本バイオプラスチック協会(JBPA、姥貝卓美会長)と共同実施する。「江戸っ子1号 365型」は、1年間の観測に耐えられるバッテリーを搭載。南鳥島周辺の水深5000m超の深海底で、1年間にわたり生分解プラスチックの分解挙動を観測する。世界で初めて。 海洋は地球表面の約70%を占め、全体の平均深度は3,700m。水圧は水深10mごとに1気圧ずつ上昇する。太陽光が届かないため、深海は常に暗黒であり、水温は5℃以下。温泉が噴き出す場所では400℃近くに達する。 こうした地上とは極端にかけ離れた深海環境にも多様な生物が生息しており、今回の生分解プラスチックの観測もここにつながっている。 |