2020年03月06日

岩谷・三菱ケミなど10社「中部圏水素利用協議会」

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：岩谷産業

岩谷産業は6日、中部圏で水素の利用推進に取り組む民間企業10社で安定的したサプライチェーンの構築を目指して「中部圏水素利用協議会」を立ち上げたと発表した。 石油・ガス・電力などのエネルギーや石油化学、自動車、金融などさまざまな業種の企業が参画し、産業界全体で横断的に水素の利用を推進する日本初の取り組みとなる。 ◆協議会 参画企業(50 音順) 　出光興産 ◇岩谷産業 ◇JXTG エネルギー ◇住友商事 ◇中部電力 ◇東邦ガス ◇トヨタ自動車 ◇日本エア・リキード ◇三井住友銀行 ◇三菱ケミカル。 政府は19年3月、水素を将来の重要なエネルギーの一つとして位置づけ、水素社会実現に向けた「水素 ･ 燃料電池戦略ロードマップ 」を策定した。この中で、当面の目標として2030年に年間 30 万 トンの水素を利用するという大規模な水素供給システムの確立を掲げた。協議会はこれに応えて、今後の具体的な方策を検討し、社会実装に向けて取り組みむ。 ◆当面の目標 当面、政府目標である「2030年の水素利用量年間30万トン」実現に弾みをつける。そのために、2020年代半ばからの社会実装開始を目指し、以下の活動に取り組む。 ▽海外からの水素大規模輸送が始まることを想定した中部圏での水素受入拠点から需要サイドまでのサプライチェーンの検討 ▽発電･石油産業等の各製造業の企業活動やモビリティでの利用など、中部圏全体での水素利用量のポテンシャルの試算 ▽各々の需要サイドで受け入れ可能な水素コストの検討 ▽実現に向けた技術面･金融面･制度面での課題を整理し、必要な施策と社会実装につながる事業モデルを提案 ＜ニュースリリース参照＞ https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1583486095.pdf