2020年03月06日
塩野義薬、米Tetra社と認知症剤で提携強化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:塩野義製薬

塩野義製薬は6日、2018年12月にTetra Therapeutics(本社:米国ミシガン州)との間で締結した、認知機能改善薬の候補品(BPN14770)の開発に関する戦略的提携を一層強化するため、新たな出資および合併契約を締結したと発表した。

Tetra社が創製した同剤は、記憶形成に関わるPhosphodiesterase 4D(PDE4D)を標的とするネガティブアロステリックモジュレーターで、これまで開発されてきたPDE4D阻害薬で見られる副作用を回避しつつ、認知機能を改善することが期待されている。

現在、Tetra社はアルツハイマー型認知症(AD)並びに脆弱X症候群患者を対象としたPhase 2試験を米国で実施しており、3月中には結果速報が得られる見通しだ。