2020年03月18日 |
アステラス・岐阜大、細菌感染症治療へ「研究講座」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:アステラス製薬 |
岐阜大学とアステラス製薬は18日、岐阜大学大学院医学系研究科内に共同研究講座「ファージバイオロジクス研究講座」(永井宏樹教授)を開設したと発表した。 開設期間は、2020年3月から3年間。人工バクテリオファージを応用した細菌感染症治療法の共同研究を行う。 ファージセラピーとは、標的細菌に対して特異的に感染する自然界のウイルス(バクテリオファージ)の特徴を生かし、ウイルス元来の性質である殺菌性を利用して生体から細菌を除去することを目指した治療法のこと。 近年、遺伝子改変技術の進歩により有用性・安全性を高めた人工バクテリオファージの研究が進展し、次世代ファージセラピー技術として注目されている。この技術は、既存の感染症に対する治療だけでなく、難治性細菌感染症の新たな治療や、公衆衛生上の脅威である薬剤耐性 (AMR:Antimicrobial Resistance )の問題解決にも役立つと期待されている。 岐阜大学大学院が進めてきた人工バクテリオファージの研究および臨床で得た成果と、アステラス製薬が持つ同分野での多くの知見を生かし、複数の標的細菌に対する人工バクテリオファージの創出に共同で取り組む。 ニュースリリース https://www.astellas.com/jp/system/files/news/2020-03/20200318_JP_1.pdf |