2020年03月18日
富士フィルム、英国バイオ拠点に90億円投資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

 富士フィルムは18日、バイオ医薬品CDMOの中核会社である、FUJIFILM Diosynth Biotechnologies(FDB)の英国拠点に約90億円を投じて製造設備を増強すると発表した。微生物の培養によってバイオ医薬品の原薬を製造する。これによりバイオ医薬品事業の拡大を図る。2022年以降の稼働開始を予定。

 バイオ医薬品は副作用が少なく高い効能が期待できることから、医薬品市場に占めるバイオ医薬品の割合が高まっている。高度な技術と設備が必要なことから、製薬企業やバイオベンチャーは優れた技術を有するCDMOにプロセス開発や製造を委託するケースが増えている。
 
 富士フイルムは、ホルモン製剤や抗体医薬品、遺伝子治療薬、ワクチンなどあらゆる種類のバイオ医薬品の生産プロセスを開発し、少量生産から大量生産、原薬製造から製剤化まで受託できる強みを生かして、2021年度にはバイオCDMO事業でとして売上高1000億円をめざす。
 
<用語の解説>
 ◆CDMOとは : Contract Development & Manufacturing Organizationの略。薬剤開発初期の細胞株開発から生産プロセス開発、安定性試験、治験薬の開発・製造、市販薬の製造までの幅広いサービスを製薬企業などに提供する。
 
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1584500518.pdf