2020年03月30日 |
積化成、高耐熱発泡体に植物由来グレード開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:積水化成品 |
積水化成品工業は30日、高耐熱軽量発泡体「ST-Eleveat」の植物由来グレードを開発したと発表した。エンプラ及びスーパーエンプラを主原料としており、特に高温環境下での使用に適している。 近年、自動車産業では構造部材の樹脂化による軽量化が進展している、同社はこれまで難しかったエンジンルーム内などの高温となる部位にも使用できる高耐熱・高強度・軽量な部材を開発してきた。今回、この高耐熱軽量発泡体「ST-Eleveat」シリーズに、さらに植物由来の素材を適用した「ST-Eleveat」BIO を開発した。原料を再生可能な植物由来資源に置き換えるとともに独自の発泡化技術により「ST-Eleveat」の新グレードを確立した。 同製品の特長は、植物由来原料を適用しているため、カーボンニュートラルでCO2を増やさない、環境負荷が小さいなどほか、 (1)耐熱性:180℃×168hrs 条件下の寸法収縮率が1% 以下と低い (2)難燃性:UL94 規格の燃焼性試験で「V-2」に適合する (3)軽量性:非発泡樹脂成形品と比べ80~90%の軽量化が可能 (4)省資源:ベース樹脂を5 倍から10倍に発泡しているため、省資源の環境対応製品である、など。 今後、さらに植物由来原料の配合を増やし、環境に優しい製品として市場展開を強化していく方針だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1585551515.pdf |