2020年04月03日 |
富士フィルム、時間大幅短縮の新型コロナ検出キット発売 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:富士フイルム、富士フイルム和光純薬 |
富士フイルム和光純薬(本社:大阪市中央区、白木 一夫社長)は3日、検査時間の大幅短縮を実現した、新型コロナウイルス感染症用遺伝子検出キット「SARS-CoV-2 RT-qPCR Detection kit」を4月15日から発売すると発表した。 逆転写反応とリアルタイムPCRに着目して各段階で効率化を図り、合計約90分間反応時間を短縮できるPCR法向けの検査キットの開発に成功した。 反応試薬に加えて、国立感染症研究所(感染研)が公示したプライマー(複製の起点となる短鎖DNA)と、プローブ(特有の塩基配列に結合するDNA)をセットにしたキットを製造し、検査に必要な試薬類を1つのキットにまとめた検出キットとして供給する。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は1月28日に日本国内で指定感染症と定められ、3月11日にはWHOがパンデミック(世界的大流行)と認定した。日本国内では感染研のほか、各地域の衛生研究所、民間の検査機関などで検査が行われている。 現在実施されれているPCR法は、検体の前処理、RNA抽出、RNAをDNAに転換する逆転写反応、ターゲットとなるDNAの増幅をリアルタイムでモニタリングするリアルタイムPCRの各段階を経て検査を行う必要があり、結果判定まで長時間を要していた。 同製品と他社開発の新たなRNA抽出キットを組み合わせて使用することで、従来4~6時間かかっていた検査時間を、約2時間短縮することが可能になる。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1585879697.pdf |